関西圏のお客さんが増えて来て、そろそろ出張での往来ではなく現地駐在が必要であろうと言った場合に、どこに出しますか?
名刺に書かれていて、おおよそ場所が想像できることも重要です。
関西の候補地をいくつか比較してみました。
大阪梅田
大阪では唯一の100万人規模が乗降する街が『梅田』です。
まず、乗り入れしている路線数が多いです。
- JR西日本・大阪環状線
- [接続]ゆめ咲線
- [接続]阪和線
- [接続]関西空港線
- JR西日本・京都線
- JR西日本・神戸線
- JR西日本・宝塚線
- JR西日本・おおさか東線
- JR西日本・特急
- 特急はりま
- 特急こうのとり
- 特急はまかぜ
- 特急スーパーはくと
- 特急サンライズ瀬戸
- 特急サンライズ出雲
- 特急びわこエクスプレス
- 特急ひだ
- 特急サンダーバード
- 特急はるか
- 特急くろしお
- 阪急電車・京都線
- 阪急電車・神戸線
- 阪急電車・宝塚線
- 阪神電車
- 大阪メトロ・御堂筋線
- 大阪メトロ・谷町線
- 大阪メトロ・四つ橋線
駅周辺には昭和からあるビルから、最新の有名ビルまで多種多様なテナントビルがあります。
グランフロント大阪は低層階にはショップやレストランが立ち並び、平日でもにぎわっています。
高層階にはオフィスがたくさん入っているため、朝の7~9時頃は働きに来ました、という雰囲気の人が多くペデストリアンデッキを歩いています。
おなじうめきたの2期にあたるグラングリーン大阪はもうすぐ開業します。
飲食や販売などの商業施設としても成り立つビルが多いので、家賃もそれなりにお高いです。
貨物ヤードであったうめきた再開発で北側エリアは高騰しましたし、南側は淀屋橋などのオフィス街にも近いこともあって、やはり家賃はお高めです。
淀屋橋
大阪梅田から1駅南、大阪市役所や日本銀行など公共の施設以外にも、三井住友銀行や住友商事、大阪ガスなど関西を代表する企業の本社や本店が立ち並ぶエリアです。
大阪梅田から歩けなくはない距離にありますが、電車であれば地下鉄御堂筋線や四つ橋線で1駅です。
淀屋橋には京阪電車が乗り入れているため、京都や枚方方面へのアクセスが加わります。
御堂筋沿いのビルは規制緩和の影響もあって建て替えが進んでおり、近代的なオフィスビルへと生まれ変わっています。
少し裏通りに入ると、1階には飲食店が入るような雑居ビルが多く見られるエリアです。
淀屋橋は、この近くの顧客相手に仕事をするには好立地ですが、遠方の顧客まで相手にするのであれば梅田、難波、天王寺など対象エリアに合わせたターミナル駅を選んだ方が良いかもしれません。
難波(なんば)
御堂筋線で大阪梅田から淀屋橋、本町、心斎橋と来て4つ目の駅がなんばです。
路線としてはJR、近鉄、南海、大阪メトロ(地下鉄)が乗り入れています。
JR難波駅は奈良方面へのアクセスに使われます。
近鉄の大阪難波駅は、西側は阪神電車に乗り入れているので尼崎や甲子園、神戸三宮へと続きます。どこかで乗り換えれば阪神電車で姫路まで行けます。
東に向かう路線では奈良、三重、名古屋などへ行く事ができます。
南海電車は泉州や紀州といった南側へのアクセスに優れた路線で、近い所ですと堺と大阪市内を結ぶ路線とも言えます。
難波にはOCATというバスターミナルがあります。近場ですと大阪空港(伊丹)や関西空港などへの高速バスが出ています。
顧客が奈良や和歌山に多い場合や、三重や名古屋までもカバーしたいという場合には難波周辺はねらい目だと思います。
ただし、観光地や商業地としても有名なミナミの中心地ですので、飲食店などとの家賃競合がありますので、決して安い地域ではありません。
天王寺
梅田から御堂筋線で南下して7つ目の駅、この梅田⇔天王寺間が乗客の多い範囲ですので、特別に本数が多くなっています。それでも梅田駅では毎朝満員の車両に無理やり押し込まれるようにして乗り込んでいます。
天王寺駅には大阪メトロの御堂筋線以外にも谷町線、JR線、近鉄線、阪堺線が乗り入れています。
先述の難波駅と路線が重なっている部分があるので、奈良方面、堺方面、和歌山方面などは同じ電車に乗る路線もあります。
天王寺は名前からも垣間見えるかもしれませんが、非常に歴史のある街です。有名なお寺も近くにあります。
古くからある街だからかどうかはわかりませんが、飲食店などが多い歓楽エリアでもあります。
近鉄のあべのハルカスは今年まで日本一の高さをほこっていました。下は近鉄百貨店、高層階はオフィスビルです。
JR西日本も大きな拠点を構えています。
天王寺の1駅となり
天王寺から1駅のところに新今宮があります。
新今宮は大阪のディープゾーンとして知られるエリアでしたが、最近は星野リゾートのOMO7ができるなど、再開発が進んでいるエリアです。
ディープゾーンと呼ばれる背景の1つにあいりん地区があります。昔は日雇い労働者の街とも呼ばれ、その日の仕事を求めて人が集まっていた時代がありました。
地下芸人としてブレイクしたチャンス大城さんの話に出て来るのがこの近くです。
現状ではオフィスビルは少ないですが、OMO7の影響も受けて今後は商業化されていくポテンシャルのある地域です。
難波の1駅となり
難波駅から北に1駅は心斎橋、南に1駅は大国町なのでいずれも商業エリアに近い場所です。
西に1駅だと桜川、東に1駅だと日本橋です。
大阪にある日本橋は、東京の日本橋のような高層ビルが多いオフィス街ではなく、どちらかと言えば昔の秋葉原に近い電器屋街というイメージです。
最近ですとアニメやメイド喫茶などサブカル系のお店も多く出店しています。
電器屋街からの変遷もあるので、雑居ビルが比較的多いですが、マンションに代わったしまった土地も多いです。
家賃相場としては難波よりは安い、しかしながら難波まで徒歩で通えるということで、ビジネスの内容によっては選ぶ価値があるかなと思います。
路線としては南北に地下鉄堺筋線、東西には近鉄が走っています。
淀屋橋の1駅となり
淀屋橋駅から北に1駅は梅田、南に1駅は心斎橋なのでいずれも過密な大商業エリアです。
西に1駅だと肥後橋や渡辺橋など、高層ビルが立ち並ぶオフィス街です。
東に1駅だと北浜やなにわ橋などのエリアなので、高層ビルとまでいかなくてもオフィスビルが多いエリアです。
北浜エリアは昔から商売をしている中小企業の本社が入るような雑居ビルが多く、1階には飲食店が入っているケースも多いです。
5階建てくらいのビルで、何室か空室になっているというケースも散見されるので、サブオフィス選びとしては良い候補地かなと思います。
梅田の1駅となり
梅田周辺の駅はどこも梅田徒歩圏になるので家賃が高いエリアが広範に広がっているイメージです。
阪急や御堂筋の中津駅は、グランフロント大阪の北側の入口まですぐの距離、梅田芸術劇場やホテル阪急インターナショナルなど、梅田駅からアクセスする施設が中津からも近いので、ほぼ梅田といっても良いエリアです。
JRですと福島駅は約1km、その反対側にある天満駅は倍ほどあるので、福島駅よりは家賃相場が低くおさえられているようです。
福島駅はJR環状線、JR東西線、阪神電車の3路線が使えます。いずれは近くをなにわ筋線が通るのではないかとのうわさもあります。
天満駅はJRの環状線として独立していますが、天神橋筋商店街のアーケードを介して阪急線と地下鉄堺筋線と地下鉄谷町線が乗り入れる天神橋筋6丁目駅、堺筋線の扇町駅と南森町駅、JR東西線の大阪天満宮駅が同エリアになります。
商店街とは別に谷町線中崎町やJR環状線桜ノ宮も徒歩圏と言えます。
少なくともJR大阪環状線、JR東西線、阪急線、地下鉄谷町線、地下鉄堺筋線の5路線は商店街のアーケード内を通って相互にアクセスするのでほぼ雨に濡れることはないと思います。
この商店街は自転車の走行も禁止しているので、歩く人のための通りになっています。
梅田から歩けなくもないが、歩くかどうかは微妙ということもあって、家賃は梅田ほどではありません。
このエリアでは、天神橋筋商店街に面した1階の店舗のみがテナント料が高めの設定、裏側を向いていたり2階以上にある部屋はかなりお安くなっています。
所在地『大阪市』
上記にあげたエリアはいずれも所在地が大阪市なので、名刺や会社案内には大阪市と記載できます。
新大阪駅までが概ね大阪市ですので、このあたりに拠点を置くと顧客に対してはわかりやすいエリアになります。
北側に立地する吹田市は中核都市なので人口規模も大きく、また高速道路の大きなジャンクションになっているので、車での商売には吹田も候補されると思います。
高速道路へのアクセスで言うと天満や福島もすぐ傍に出入口があるので、近くのビルを見ているとバンで出入しているオフィスも多くあり、そのまま高速道路へ直行している商用車もよく見かけます。
南扇町ビルについて詳しくは….
南扇町ビルの詳細はコチラからご覧いただくことができます。ぜひ、テナントに入って頂ければと思います。