無店舗型ビジネスや郊外ビジネスの常設型研修施設として南扇町ビルを利用してはいかがでしょうか。
『スキルトレーニングセンター天満』や『スキルシミュレーションセンター扇町』など呼称は借主様の自由ですが、研修のセンター化に当ビルのご利用をお勧めしております。
OJTとセンター
手っ取り早い研修方法としてOJT(on the job training)があります。
OJTのメリットは即時性です。トレイナーは普段通り働き、トレイニーは職場体験をしながら学ぶことができます。
OJTでは標準化や再現性に限界があります。トレイナーが我流で仕事をしていれば、トレイニーはそれを見て育ちます。標準化からほど遠くなります。
接客業などでは、偶発的な来客へ対応するため、特にトラブル対応についてはOJTでは学べる機会が少ないです。
研修をセンター化することで、OJTの課題を解消できます。
フランチャイズビジネスでは、店舗やエリアに『トレーナー』『コーチ』などと呼ばれる人材が点在しアルバイト人材のOJTを含めた教育係を担当しています。この場合はセンターに集合するのはアルバイトさんではなく、店舗のコーチ陣です。
センター化のメリット
研修をセンター化するメリットは、OJTのデメリットを補う標準化や再現性にあります。
自社のマニュアルに則ったプログラムを、所定の時間で終わらせることができるので、確実性の高い人材育成ができます。
各店舗と同じ機材を揃えてレジ打ちから日報集計まで学習したり、通信障害や停電などトラブルを疑似発生させたり、さらには万引きや強盗への初動を演習したり、実店舗でのOJTではできない体験型学習ができます。
機材と共に講師も定点に配置することができるため、各店からの問い合わせ対応も定点化できます。
BCPにも役立つ
現場でのミスやトラブルの発生は仕方ないとしても、それを教訓とせずに片づけてしまうことには問題があります。
改善せずに業務を継続したことで、風評被害に遭う可能性があります。法に抵触しそうな状況であれば、業務停止命令や逮捕などもあり得る話です。
ビジネスが停滞しないように、最悪は廃業に追い込まれないようにするためには、ミスやトラブルを検証し、改善を実践する必要があります。
例えば、飲食物の受け渡しにおいて取り違えた事例があったとします。
お腹を空かせた人の所に、注文の品が届かない、届いたが注文内容が違う、という事象が発生した場合に『単純ミス』と片付けるのか、根本原因を探って改善するかで、次の事象を防げるか否かに関わります。
2回目のミスが、アレルギー指定の食事の取り違えであったとき、健康を害してしまう恐れがあります。
業務上の過失が疑われれば警察が来るかもしれませんし、管理がずさんだと思われれば保健所が来るかもしれません。
些細なことが飛び火して惨事を招く事もあるため、教育研修は重要であり、そのセンター化には意味があります。
無店舗型ビジネス
ワークシェアやシェアリングエコノミーの広がりにより、無店舗型のビジネスが多様化しています。
『富山の薬売り』は行商による置き薬は、各家庭に預け置いた薬を、消費した分だけ支払ってもらい、また薬を置いていくという、無店舗型ビジネスの先駆けかもしれません。
現在では配達代行のように、バイトか個人事業かわかりづらい位置づけでの業態も広がり、動画視聴しただけで研修を終えているケースもあります。
高い質を求める業態では、最低限度の質担保のために研修が必要になります。訪問セールスでトップを目指す研修ではなく、悪評を受けないための底上げ研修です。
無店舗型の場合、活動エリアは人それぞれです。集合研修を実施するならば、交通利便の良い場所が求められます。
南扇町ビルは地下鉄扇町駅の地下出入口から10秒ほどの立地です。JR天満駅からも数分、雨の日に傘は無くてもどうにかなるアーケード内の移動です。
郊外型ビジネス
大型スーパーやホームセンターなどの郊外型ビジネスでは、自店舗内に研修施設を設けられるくらいのゆとりがありますが、店舗が比較的狭いマッサージ店や高級パン屋などは、そもそも店舗自体が自社物件ではなくフランチャイジー保有であったりもするので、研修は別の場所ですることになります。
郊外で研修となると、そこまでの移動に不便が生じます。
そこで、都市部での集合型研修となる訳です。
南扇町ビルはJR環状線やJR東西線の駅には直接アクセス、大阪駅が近いので神戸線、宝塚線、京都線、紀勢本線、関空線など様々な路線へのアクセスに好適です。特急を使えば北陸や山陰なども日帰り圏内です。
大阪メトロ堺筋線は阪急や南海とも直通運転をしています。
郊外に居る人材が、朝から夕方までの研修を受けても日帰りできる、乗り換え回数も少なくて済む好立地です。
多様な業態の視察
天神橋筋商店街は多様な業態のビジネスに直接触れられるエリアでもあります。
特に飲食店は種類が多く、1カ月滞在しても食べ歩き終わらない規模です。
居酒屋やラーメン店だけで比較しても、クォリティーや価格設定がまちまちです。早朝に営業していて700円のラーメンを提供しても利益が出ているお店、ランチで5,000円のコースを提供しても客が絶えない飲食店などの謎を解く事で、自社のビジネスに役立つヒントがあるかもしれません。
小売店も多くあり、ガチャガチャだけを置いている店はどのようにメンテナンスして人件費を確保するのか、100均がこの広さで何を置いているのか、見るたびに謎が深まります。
そうした探検型研修をする場としても、南扇町ビルは好立地です。
懇親は無限に
研修途中のランチ、終わってからの会食など、懇親の場はいくらでもあります。
5日間の研修で4泊、毎晩懇親会をしても回れる店の数は天神橋筋商店街の飲食店のごく一部でしょう。
関西テレビが近いせいか、洒落たバーもたくさんあります。意気投合した受講生同士、深酒することもできます。
レイアウト案
南扇町ビルのような雑居ビルで出来る研修には限りがありますが、制約のある中でも出来る事はたくさんあります。
対面接客研修
部屋の半分はミーティング用として、コの字やロの字型の形に会議机を並べます。
4分の1程度のスペースに、店舗の対面カウンターを模したものを常設し、パーティションで仕切って同じものを複数つくります。
演習場は複数のカメラで撮影し、振り返りができるように録画もします。
街中保険店、金品買取店、賃貸住宅紹介店など店員1名で客1~2名の規模であれば2~4ブース設けて、同時に複数の演習を行う事ができます。

販売店研修
部屋の半分に実店舗と同じ什器、同じ機材で疑似店舗を設け、実際の業務を行う演習室とする。
新人であれば接客の基礎から、レジなど機器類の操作、紙交換などのメンテナンスなどを学ぶ場になります。
強盗が来たとき、店を守るより身を守る、カネには代えられない身体を優先するという教育をした上で『どう行動する?』という研修を繰り返し行う企業もあります。
部屋の半分程度であれば四隅に固定カメラ4台、間にPTZ可動カメラ4台、計8台あれば全体の動きを記録できると思います。

技術修練・商品試用
エステ店や鍼灸整骨院などベッド上でサービスを提供する業態の技術修練を行う場所として、ベッドを6~8台程度並べます。
被験者となるヒトを配すこともできますし、トレーニング用の人形を常置することもできます。
商店街で、自ら被験者リクルートする場合も、南扇町ビル前は人通りが多いので、声を掛ける相手はすぐに見つかります。
全国津々浦々にある店舗を周って売り歩くよりも、センター化された研修施設に来る人に商品を勧めた方が合理的なのであれば、ここが商品の試用の場を兼ねる事も考えられます。
タオルでも、使い捨てベッドシーツでも、実際に触って『良い』と感じて貰えれば調達機会も生まれます。

、深酒することもできます。
初期状態
貸出時の初期状態は下図のような感じです。何もありません。借主様の自由にアレンジして頂けます。

ビルについて
南扇町ビルについて詳しくはこちらもご参照ください。